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    妻をめとらば 才たけて

    • 2017.11.15 Wednesday
    • 14:16

     結婚式のスピーチは難しいものである。

     立場上、結婚式でスピーチを依頼されることもしばしばあるが、長々と話しては出席者に顰蹙を買うし、短ければ失礼にもなる。

     特に新婦側のスピーチが難しい。夫婦平等とはいうものの、やはり新郎の立場を尊重しつつ、新婦の良いところも強調したいと思う。夫婦には何となくつりあいというものがあり、新婦が優位の場合はなおさら気を使う。

     そんな時引用することにしているのが、与謝野鉄幹の「妻を恋うる歌」の一節である。

    「妻をめとらば 才たけて みめ美わしく 情けある

     友をえらばば 書を読みて 六分の侠気 四分の熱」

     与謝野鉄幹は明治6年京都府に生まれ、明治33年に歌誌『明星』を創刊。北原白秋、吉井勇、石川啄木などを見出した日本近代浪漫派の中心的な役割を果たした人で、後に慶応義塾大学教授を務め、歌人の与謝野晶子の夫である。

     つまり、結婚相手の女性は賢く、美人で、人情味あふれる人が良いということであろう。

     スピーチの「落ち」は、新婦はまさにピッタリの女性であると紹介するのである。

     11月某日、ロータリークラブ仲間の専門学校を経営するNさんとのスナックの酒席で、やはり、女性を見る判断基準はこの歌であると意見が一致し、女主人の三味線に合わせて「妻を恋うる歌」の56番までを吟詠して席を後にしたのである。

     

    写真はウィキペディアより歌誌『明星』を創刊した与謝野鉄幹氏


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