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- 2022.04.22 Friday
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世界で最も多くの読者を持つ米国の自己啓発書作家と評されるオグ・マンディーノ(1923年〜1996年)の『地上最強の商人』を知人のすすめで読んだのは1年前の平成27年の正月休みである。
米国マサチューセッツ州ボストン市に移民の子供として生まれたオグ・マンディーノはジャーナリズムを学ぶべく大学進学を目指すが、まもなく大学入学という時、母親が死去。製紙工場に勤めた後、米国陸軍航空師団に入隊。除隊後、作家を目指すが、生活のために生命保険の仕事に就き、結婚もするが、借金が重み離婚。
ピストル自殺を考えた朝、図書館でナポレオン・ヒル、ラッセル・コーンウェルなど成功哲学の本を読み、人生が大きく変わる。その後、保険会社勤務を経て、雑誌記者となり、交通事故を乗り越えて勇敢にカムバックしたプロゴルファーのベン・ホーガンの記事が出版社に注目されたことで『地上最強の商人』を書きあげる。
オグ・マンディーノは「セールスで成功する9つの法則」を紹介している。
「時間は、今日銀行に預け、明日引き出して使う事は出来ない」
「今日は人生最後の日だと思って生きよ」
「地図はどんなに注意深く、細かいところまで作られていても、持ち主が行動しなければ1インチたりとも前に進むことはできない」
「目標は高すぎることを心配する必要はない。鷲を狙って槍を投げ、岩に当たるのでは価値がないが、月を狙って鷲に当たれば成果がある」
などである。
ちなみに、「たとえ地球が明日滅びるとも、君は今日もリンゴの木を植える」というルーマニアの作家コンスタンチン・ゲオルギュが書いた詩の1節もこの本で紹介されていたものである。
写真:Amazonよりオグ・マンディーノ著『地上最強の商人』(角川文庫)表紙